真鯛は、形・色彩・美味の三拍子で「魚の王様」と呼ばれ、お祝いの食卓には欠かせないものです。
めでたいの語呂合わせでお食い初めには、子どもが一生食べ物に困らないことを願う縁起物として鯛の姿焼きがあります。
端午の節句には五月人形の兜にちなんだ鯛の頭の兜煮があります。
七福神の恵比寿様の左手には鯛を抱える姿があり、招福万来の意味があるそうです。
アレンジとしては、ごま醤油に浸した刺身をアツアツのご飯に並べ、お茶やだし汁をかけてふたをし、2~3分おいてからの鯛茶漬けも美味です。
また、刺身1切れに水大さじ1と醤油を1滴たらし、ラップをかけ600Wのレンジに10秒かけると即席の煮付けができます。
お粥に混ぜると、簡単に離乳食にもなります。
料理研究家
脇山 順子